4/06/2015

Studio Visit: Rui Tenreiro

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こんにちは、社会人2週目をむかえましたマツウラです。
毎日学びの連続で、ふわふわといろんな考えがでてきて、
頭の中がとっても忙しいです。
これが「初心忘れるべからず」の初心。きちんとノートに書いておきましょうね。

さて、とんでもなく間が空いてしまいましたが、
今回は『ストックホルムの旅』第3回 Studio Visit
イラストレーター/アートディレクターのRui Tenreiroさんのスタジオを訪ねました。

Rui @tenreiruiとは、前のポストでも書いたように、Instagramで出会いました。
そして今回の旅で一番お世話になった人のひとりです。
出発前からメールでおすすめリストを送ってくれたり、
友達をたどって、私が泊まれるところを探してくれたりと、
本当に感謝してもしきれません。

というわけで、今日はそんな心優しいRuiの作品とともに彼のスタジオを紹介します。


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Rui Tenreiro
- a Mozambican author, illustrator and art director
living in Stockholm, Sweden

現在ストックホルムを中心に、
イラストレーター/アートディレクターとして活躍しているRui。
彼のスタジオは、ストックホルム中心から少し南にいった
Liljeholmen駅から数分のところにあります。
現在このスタジオでは、Ruiの他に4人のデザイナーが活動していて、
日本人テキスタイルデザイナーの森山茜さんもその一人です。

大きな窓から、たっぷり差し込むひかりが印象的な彼のスペースは、
きちんと整頓された、世界各国の本や写真集であふれていました。


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この本が、彼の最初の作品 LA CELEBRTION
すでに4カ国語に翻訳され、それぞれ異なる表紙で出版されています。
『祝賀』と題されたこの物語の主人公は、鳥の悪魔。
繊細な線で描かれる不思議なイラストが、物語をいっそう謎めかせます。
「一体どの時代なのか、舞台はどこか」
読み進めていっても、どの時代のどの国なんて、まったく特定できません。
途中、日本らしい提灯やふすまが描かれますが、
人は西洋の格好をしていたりと、いろんな文化、時代が混ざり合いとっても不思議。


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そんな彼に好きなアーティストについて尋ねると、
竹久夢二をはじめ、漫画雑誌『月間漫画ガロ』のつげ義春やADの石岡瑛子などの
多くの日本人アーティストの名前があがりました。


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また映画監督では、日本の小津安二郎をはじめ、
フィンランド出身のAki Kaurismäkiや、アフリカセネガル出身のDjibril Diop Mambéty
スウェーデン出身のRoy Andersonなど日本だけではなく、
さまざまな国の文化からも影響をうけているそう。


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そんな彼の故郷は、スウェーデンではなく、
アフリカ南東部に位置する、モザンビーク共和国。
親の仕事の都合もあり、
ポルトガル、南アフリカ、イギリス、ノルウェー、スウェーデンと、
幼い頃から各地を飛び回る生活をしていたそう。

Ruiの不思議な作品の背景には、そんな彼の過去がありました。


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日本には、二度訪れたことがあり、
一昨年は、アジア最大のアートブックフェア『TOKYO ART BOOK FAIR
にも出展していて、2度目の来日はそのためだったとか。
下が、そのとき出展した作品。


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「あ、そうそう」とRuiが部屋の奥から徐に引っ張ってきたのがこちら。
彼もまた前の記事で書いたKonstfackの卒業生で、
これは当時制作したテキスタイルデザイン。


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真っ青なプリントは、日本の藍染めをイメージしたらしく、
デザインのストーリーも、戦時中の日本のよう。
空を覆う戦闘機に、山を越えてゆくゴジラのような巨人。
はじめかわいらしいデザインと思ったのが、一瞬にして怖くなりました...

こういう要素も彼らしさ。


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「じゃあ最近のモノもみせようか...」と、
次から次へと新たな作品を引っ張りだしてきては、
丁寧に説明してくれました。


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静かで穏やかな話し方が、どこか日本人らしくて、
なんだか、私より日本人らしいな、なんて思いました。笑
そんな彼がほぼ毎日作業着として着ている、この青いジャケット。
なんとmade in Japanでポケットなどに着物の端切れなどが使われています。
ああ、日本人より日本人だ。


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次回は、もっと彼の日本人らしさを感じた、かき氷やさんRullator。
おたのしみに。

ではまた。





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